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ツアーに参加し、ジャングルの中の遺跡パレンケを訪れました。
同じチアパス州でも、こちらは熱帯の気候で、蒸し蒸しと暑いです。
パレンケはマヤ文明の遺跡で、最盛期には人口7万人の巨大都市でした。
4トンもある巨大な一枚岩を運び込んで作った神殿、天文学を用いてすでに現代と同じく365日の暦を持っていたこと、地下水路を駆使し整備された都市など高度な文明を誇っていましたが、いつしか打ち捨てられ廃墟となっていました。
ガイドさんによると、森林伐採による干ばつで深刻な食料不足に陥り、グアテマラへと移って行ったそうです。
長い年月のあいだに神殿や住居跡に土がかぶさり、木々が生え、小山のようになっていました。
今でも調査・修復されているのはほんの一部で、「あの小山もあれも神殿跡だよ」と教えてくれました。

奇しくも今年はマヤ暦が「終わる」年で、マヤ人は終末を予言していたなどと話題になっていましたが、実際にはマヤ暦は十干十二支のように回る暦で、今年の12月◯日(日付忘れました)で一巡するのですが、また新しい年が始まるのです。
マヤ暦には、星座のように、生まれた日を司るシンボルがあるそうで、それをかたどったペンダントが売られていました。
その辺で目にしても絶対に買わなさそうなシロモノなのに、シンボルの意味をつらつらと述べる売り子の口上が見事で、しかも「音楽・芸術・文学を司る。繊細な人柄。喜び溢れる人生を送る」とか「夜を司る神。すべてにおいて力を持つ」とか、なんか嬉しくなっちゃうことを言うので、その場にいた全員が買っていました。
ちなみに私は「雨の神。水の女王。宇宙の統治者。青い鷲」だって!
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先住民の村を訪ねるツアーに参加しました。
サンクリストバルから車で30分ほどのところにある、シナカンタンとサン・フアン・チャムラという村です。
ガイドさんの説明によると、どちらもメキシコの一市町村ではあるものの、先住民による自治区となっており独自の法律があるそうです。
村に入る「外国人(メキシコ人も含め)」は入村手続きをして入村料を払わなければなりません。
勝手に村の人の写真を撮ったり、教会の内部を撮影したりすることは禁止されています。
独特の世界にヨソモノとして入っていくわけで、おっかなびっくりだったのですが、同行のガイドさんは地元の人達と顔なじみで、現地の言葉で会話したり終始なごやかなツアーでした。

写真はシナカンタン村の教会です。
シナカンタンの主な産業は花の栽培と織物です。
教会の中には、すごい数の花が供えられていました。
彼らはキリスト教ではありますが、スペイン人が到着する以前の宗教と混ざり合った独自の信仰をもっています。
例えば彼らには、ナワルと呼ばれる動物の化身(守護動物?)がいるそうです。
カナダのトーテムと似たような信仰です。
ナワルが強くなりすぎるとコントロールができなくなり、村に災いをもたらすとされているため、動物の置物を作り、「神」による結界で守られている教会に安置するそうです。
土着の宗教と言ってしまえばそれまでですが、八百万の神々のいる日本人には、割と理解しやすいんじゃないかなと思います。
お元気ですか、にあたる挨拶は「ブシャボントン」と言うそうで、直訳すると「あなたの心(の状態)はいかがですか」となるそうです。
スピリチュアルなことや自然との関わりが強いんだなあと思いました。
教会のある広場を吹き抜ける風と、周りをぐるりと囲む山、澄み渡る空を見ていると、とても自然なことに思えました。

続いて訪れたサン・フアン・チャムラは、シナカンタンよりも大きな村で、アニマリートと呼ばれるぬいぐるみや羊毛を使った織物で有名なところです。
ここでも教会を見学させてもらいました。
この村では、今は西洋医療も入ってきていますが、もともと病気は「悪い行い」が原因でおこると考えられていました。
教会は、病人の家族が治癒を願って祈祷をする場所で、いわば病院なのだそうです。
祈祷は、たくさんのろうそくを床に直接置き、床に座っておこないます。
白いろうそくが少しだけの時は軽い病気、色とりどりのろうそくがたくさん供えられている時は重病なのだそうです。
ろうそくの前で真剣に祈っている人達の姿を見て、家族を思う気持ちは同じだなあと思いました。
他にも病の治療方法として、お祓いのようなものがあるのですが、鶏や卵を体にあてて悪い病気を吸わせ、鶏の場合は首をはねて血を流す、卵の場合は割ることで病を昇華させるそうです。
また、炭酸飲料が治癒に使われるのですが、これはゲップすることで体内の病を外に出すと考えられているからだそうです。

先住民の村といっても、今はテレビもあるし、スペイン語も習っているし、民族衣装を着ない人も増えています。
病気の治療も、実際は西洋医療の方が強くなっているかもしれません。
サン・フアン・チャムラの教会の前には、景観上どうだろ?と思うような薬局チェーン店ができていたし。
でも本当は、体に出てくる病気と心は密接に繋がっていると思うし、昔ながらの薬草(漢方薬)も有効だと思います。
だからどちらかにかたよるのではなく、両方のいいところをとりつつ、伝統が残ればいいのになと思いました。
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オアハカから夜行バスでチアパス州へ移動。
デコボコ、クネクネする山道に耐えること12時間。
サンクリストバル・デ・ラス・カサスという町に着きました。

チアパス州はメキシコの南部にあり、暑いかと思いきや、高地のため朝晩は冷えます。
セーターを持ってきて良かった。
町の中を散策すると、民族衣装を着た人々をたくさん目にします。
この辺りはマヤ文明が栄えたところで、今でも先住民が暮らす村がたくさんあります。
地域によってことなる民族衣装があり、また民芸品も豊富なのです。
メキシコシティからは少し遠いので今まで来たことがなかったのですが、念願かなってよかった!

夜になって、オアハカで偶然知り合った日本人の女の子と待ち合わせ、ごはんを食べました。
彼女はニューヨーク在住で、自分でまつげエクステのサロンをやっているそう。
最近、メキシコの友達でも自分で仕事を始める人が多くて、同世代の人が活躍してるのっていいなあと思います。
たくさん刺激をもらいました。
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タペストリーの柄のアップ。
もちろん手織りで、糸も昔ながらの方法で染めています。
赤はコチニージャ(サボテンにつく虫からとれる染料)、青はインディゴ、オレンジはマリーゴールド、黒はウイサチェという木の実、白とグレーは羊毛のそのままの色だそうです。
良いものは100%羊毛で、光にかざした時にキラキラ光ったり、毛を少しむしって燃やした時に溶けて固まりになるものはセキユ系の人工の糸を使っているそうです。
羊毛は人毛のように、燃やすとチリチリになる(粉末になる)そう。
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オアハカ州の偉大なる民芸作家たちの作品展が開かれていました。
めったにお目にかかれないような素晴らしい作品がずらり。
興奮しすぎて写真を撮るのを忘れました。
素焼きの人形、木彫り人形、黒土を使った壺、織物、刺繍の入った民族衣装、シルバーアクセサリーなど。
唯一、この写真とタペストリーの柄のアップだけ、「このままハガキとかのデザインに使えるかも」とかイヤラシイ考えで撮ってました。
この細かい刺繍、全部手作業です。
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