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パパントラの町では、ボラドーレスが町のシンボル。
これは、バスの車体。
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ガスタンク車の車体も。
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そして町の高台には、ボラドーレスの像が。
手に笛と小さな太鼓を持ち、天に向かって祈りを捧げています。
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こんな風に、シンボルがある町っていいなあと思います。
シンボルを通じて、町の人たちの気持ちがひとつになれるのではないでしょうか。

オマケ。
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ボラドーレスの儀式の最中、「飛ぶ人」以外の役回りの人たちは特にすることがない様子。
寝転んだり、女の子をナンパしたり(!?)とのんびりしています。
ちょっとちょっと、「飛ぶ人」たちは命がけでやってるのに不謹慎な!とツッコミたくなりますが、そこらへんがまたメキシコらしいところでしょうか。
一緒に写真撮ってよ、と頼むと快くOKしてくれました。
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トトナカの人たちが行う宗教儀式、「VOLADORES(ボラドーレス)」。
ちょうどパパントラの教会を訪れた時に、教会の前で儀式が始まったので一部始終を見ていました。
私もやってみたい!という好奇心旺盛な方の為に、ボラドーレスの簡単なやり方をご説明します。

1.伝統的な衣装に身を包み、笛と太鼓で神に祈りを捧げる。
  それから、5人がポールに登り始める
(本来は森から切り倒してきた大木を使っていたそうです)。
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2.登る登る、ポールの高さ、約30m。
  ポールのてっぺんには、くるくると回転する四角い枠があり、4人はその4隅に座る。  
  それから、地上に向かってだらりとさがっている4本の紐を上までたぐりよせ、ポールの中心に巻きつける。
  紐の先は、それぞれの腰にしっかりと巻き、結ぶ
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3.5人目はポールのてっぺんに立ち、笛と太鼓でさらに祈りを捧げる。
  ちいさくぴょんぴょん飛びながら、東西南北ぐるりと回転する!
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4.準備完了。
  空がとても青く、近い。
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5.あとは地上に向かって真っ逆さまに舞い降りるだけ。
  まさに「VOLADORES(飛ぶ人)」!
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(かなりの経験と度胸のある人しかできません。真似しないでね!)

ポールのてっぺんから地上に着くまでは、時間にして5分くらいでしょうか。
「飛ぶ人」たちの姿を追っていると、時間を忘れます。
命綱もつけず、ポールと自分の腰を結ぶ紐だけが頼りなのです。
ポールは上に行くほど細くなっていて、風にしなるのです。
私なら、2.の段階でギブアップです。
「飛ぶ人」たちが降りてくる間、同じ衣装を来た男の子たちが、チップをもらいに来ました。
「あなたも、あんな風に飛ぶの?」と聞いたら、「今はまだだけど、練習してるんだ」と答えてくれました。
つい、「怖くない?命綱もつけないで」と聞くと、怖いとも怖くないとも答えずに、「少しずつ経験を積んでいくんだよ」と言いました。
怖くないはずはないけど、少しずつやりかたを覚えて、克服するんだ。
降りてきた「飛ぶ人」たちは、同じような若者かと思っていたら、実は貫禄のあるおじさんたちでした。
もう何十年もやってるんだろうなあ。
ボラドーレスは、こんなふうに町で誰もが目にするように(メキシコシティの人類学博物館前でも見られる)、今では宗教的な意味合いを失ってひとつのショーとなっています。
それでも、昔から脈々と受け継がれてきた何かがあって、それはトトナカの人たちのアイデンティティーであり、トトナカ人でなくてもこの辺りに住む人びとにとって、自分の町のシンボルなのです。
シンボルがある町って、とてもいいなあと思います。
次回は、ボラドーレスがどんな風にシンボルになっているかについて書きますね。
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